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Assetto Corsa/PS4スクリーンショット

 

アセットコルサはPCゲームとして2014年12月19日に発売されたレーシングシミュレーターで、2016年8月30日よりPS4とXboxOneへ移植され現在発売中となっている。

※2018年9月27日よりPS4向けに日本語へローカライズされた「アセットコルサ アルティメット・エディション」が発売されました。

 

今回はPS4版を実際に購入しプレイしてみたので、同じレーシングシミュレーターであるプロジェクトカーズと比較しながら感じた感想をレビューしていきたいと思います!

 

ちなみにアセットコルサは日本では未発売のため表記はすべて英語となっており、操作性もかなり本格的なシミュレーターなのでレースゲーム初心者には少々難しいかもしれないが、アセットコルサが気になっていたという方の参考になれればと思います♪

目次

英語表記でも分かりやすいシンプルなメニュー

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Assetto Corsa/PS4スクリーンショット

 

まずはアセットコルサのゲームモードですが、指定の車種とコースでクイックレース・ラップタイム・ドリフトポイントなどを競う「SPECIAL EVENTS(スペシャルイベント)」、フリー走行・クイックレース・オンライン・タイムアタックなどを行う「DRIVE(ドライブ)」、各クラス別にイベントをこなしていく「CAREER(キャリア)」と大きく3つのプレイモードがある。

※2017年5月17日のアップデートによりさらにCHAMPIONSHIPS(チャンピオンシップ)が追加になりました。

 

どれも内容としては分かりやすく比較的シンプルなメニューなので、英語表記でも進め方が分からないと言うことにはならないでしょう。

 

しかしゲーム内容自体はシンプルなメニューから想像できないほどボリュームがあり、スペシャルイベントは2017年5月現在DLCを含めると158イベント、キャリアモードも市販車からF1まで26クラスで各イベントをクリアしていく事となる。

 

プロジェクトカーズもトロフィー獲得にはキャリアモードでかなりの作業が必要でしたがアセットコルサも負けてませんね、特に耐久レースは1レース2時間以上かかるので本当レースゲームが好きな方でないときついかもしれません。

 

またアセットコルサのスペシャルイベントやクイックレースをプレイして思った事ですが、難易度がメチャメチャ高いです!!

 

アセットコルサでは難易度設定が「Very Easy」「Eazy」「Medium」「Hard」「Very Hard」「Alian」と6段階で設定可能だが、「Hard」以上なんか全然勝てません。

 

ちなみにこの難易度というのは走りが難しいという意味ではなく、AIの強さやクリア条件がとてつもなく高いという意味です。私の体感的にはプロジェクトカーズのAIスキル100(最大レベル)がアセットコルサの「Hard」位のように感じました。

 

正直な意見としてはレースゲーム初心者の方にいきなりアセットコルサはおすすめですよ!とは言えない程の難易度の高さだと思う。

 

アセットコルサのフィードバック再現度は歴代最高!

高すぎる難易度のためおすすめ出来ないと言ったばかりだが、購入を見送るのは少し待って欲しい。

 

そもそも私がアセットコルサを購入するきっかけとなった一番の要因は、ハンコンでの再現度が素晴らしいと言うレビューが非常に多く、実際にハンコンでプレイしている方もプロジェクトカーズと比較して圧倒的にアセットコルサのほうが出来が良いと言われていたからです。

 

これはもう試さずにはいられないですよね、そして実際に試してみた感想ですが。

 

全然違います!!

 

ちょっとこっちの方が良いかなではありません、全然アセットコルサのほうが出来が良いです!

 

具体的にどのように良いかと言うと、フィードバックの強さ自体もそうなのですが路面からハンコンへ伝わる情報量自体、特に縦方向の情報が多いと感じました。

 

具体的には一見平坦に見えるアスファルトでも実際は僅かなうねりや段差があり、アセットコルサではその小さな振動やショックがハンドルに伝わってくる事でサスやダンパーの動きを感じることが出来るのです。

 

これを体験した後にプロジェクトカーズで同じコースを走ると、コーナーリング時は良いのだが平坦な路面ではまるで氷の上を走っているかのようで、これだけでもアセットコルサも購入する価値は十分にあると私は思います!

 

またオプションの【ADVANCED】で感度調整をすることでさらに自分好みの設定に変更も可能です。

 

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Assetto Corsa/PS4スクリーンショット

 

感度調整は人それぞれ好みがあると思いますが、一応各項目の簡単な説明とワイヤレスコントローラとハンコン(T300RS)操作時それぞれで私が調整した項目をメモしておきます。

 

[ワイヤレスコントローラー](赤文字は私の設定)

・Vibration Intensity(0%
振動の強弱調整です。私は振動があると操作がしづらくなるのでバイブレーションはOFFにしています。

 

・Speed Sensitivity(20%

速度に伴うステアリングの切角調整。数値を大きくすると高速走行時のステアリングの反応が遅くなるように思います。

 

・Steering Speed(0%

ステアリングスピードの調整。ステアリングを切るスピードだけでなくセンターへ戻るスピード(セルフステア)にも影響しており、アナログスティックの場合微調整が難しいので最小に設定しました。

 

・Steering Deadzone(20%

ステアリングの遊び調整。こちらもアナログスティックでは微調整が難しいため少し遊びを持たせています。

 

・Steering Filter(50%

ステアリングの反応感度を滑らかにする機能。数値を大きくするほど急ハンドルを切らなくなるが、あまりに大きくしすぎると反応が鈍くなるので程々に。

 

・Steering Gamma(4.0

ステアリングの入力量感度の調整です。数値が小さいほど機敏に反応しますが、その分安定させるのが難しくなります。

 

 

[ハンコン(T300RS)](赤文字は私の設定)

・Force Feedback(40%

ステアリングの重さ調整です。初期値の100ではかなり重すぎるので少し弱めに調整しています。

 

・Kerb FFB(50%

縁石に乗り上げたときの振動調整。アセットコルサはプロジェクトカーズより縁石が使いやすいので少し強めで設定しています。

 

・Road FFB(50%

路面のうねりや段差での振動調整です。プロジェクトカーズにはRoad FFBの設定が無いのでこれは是非強めで設定して欲しいですね。

 

・Slip FFB(0%

スリップ時の振動調整。スリップする際に振動が伝わりますが私は無い方が好みですね。

 

・Understeer Effects(OFF

アンダーステア時に振動がハンコンに伝わる機能です。私はイマイチしっくりこなかったのでOFFにしました。

 

・Use H-Shifter(OFF

Hシフターを所有してないので未確認ですが、シフトチェンジ時にショックがハンドルに伝わる機能だと思います。

 

アセットコルサとプロジェクトカーズのグラフィック比較

プロジェクトカーズについては以前紹介した際にも説明したが、車の作りこみ風景ともに素晴らしいグラフィックでPS4でもトップクラスのグラフィックと言って申し分ない。

 

一方アセットコルサはプロジェクトカーズにこそ少し引けを取るがそれでも十分グラフィックは綺麗で、グラフィックの違いでだけでどちらを購入した方が良いとはならないでしょう。

 

しかし細かい部分では差が見えてくる。

 

例えばプロジェクトカーズでは観客や建物などもある程度作りこまれているが、アセットコルサの観客や建物は明らかにグラフィックが劣っており一言で言うと殺風景な印象を受けた。

 

▼プロジェクトカーズ

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Project CARS/PS4スクリーンショット

 

▼アセットコルサ

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Assetto Corsa/PS4スクリーンショット

 

私の考えですがアセットコルサは良くも悪くも「走り」のみを徹底的に追求しており、風景など関係ないところは潔く簡略化されていると感じる。

 

ただ観客や建物などの作りこみなどは実際に走っていると気にならず、と言うより走行中はコースに集中しているので気にしている余裕が無いと言う方が正しいですね。

 

あえてデメリットを上げるとするならば、私の場合建物や看板などをブレーキングポイントの目印にしているので、プロジェクトカーズと比較すると殺風景なアセットコルサは少しブレーキングポイントが分かりにくいかなとは思った。

 

しかしこれも走り込みや慣れによって克服可能だと思われるので、やはりグラフィックの違いだけで優劣をつけることにはならないと私は思いますね。

 

運転のしやすさは断然アセットコルサ!

アセットコルサとプロジェクトカーズはどちらもレーシングシミュレーターとなっているが、車の挙動にはかなり違いがあり全体的にアセットコルサのほうが走りやすいと感じた。

 

特に分かりやすいのは市販車(プロジェクトカーズではロードカー)でプロジェクトカーズでは限界走行に近づくにつれコントロールが難しく、私の感覚だが全体的にオーバーステアが強い傾向にあると思う。

 

それに対しアセットコルサはコーナーでの立て直しがしやすく、要はスピンしにくい挙動となっており実際に実車を運転したことがないのでどちらがリアルなのかは分からないが、どちらが好きかと聞かれると私は断然アセットコルサの挙動のほうが好みですね♪

 

しかし面白いことに挙動が違うアセットコルサとプロジェクトカーズを検証のためBMW Z4 GT3でイモラサーキットを走ったところ左程タイムに違いは現れなかった。

 

 

ちなみに検証動画のため出来る限り条件を合わせておりますが、全く同条件と言う訳ではありませんので予めご了承ください。一応合わせた設定項目を記載しておきます。

 

・ガソリン量30L

・タイヤをスリックソフト

・ABS、TRC有り

・スタビリティーコントロール40%(プロジェクトカーズではMAX15%中6%)

・その他はデフォルト設定

・車種はGT3 BMW Z4(※プロジェクトカーズでは2011年式、アセットコルサでは2014年式でトレッドが拡大されている。動画コメントより情報をいただきましたありがとうございます。)

 

 

以上簡単ではありますがPS4版アセットコルサのレビューはいかがだったでしょうか?

 

良くも悪くも走りを追求したらこうなった、と言うような仕上がりで特にハンコンのフィードバックの再現度は確実に今までのレースゲームで一番良いと感じ、ハンコンユーザーには是非ともプレイして欲しいですね!

 

しかしレースゲームがあまり得意ではないと言う方や実車さながらの美しいグラフィックを求める方には、高い難易度と少し寂しいグラフィックのアセットコルサはおすすめと言えない部分もあります。

 

そんな方にはまずプロジェクトカーズなどアセットコルサ以外のおすすめレースゲームをプレイして、レースゲームって面白いと感じて頂けた方に2本目のレースゲームとしてアセットコルサをおすすめしたいですね!

 

良かったらこちらも参考にしてみて下さい♪

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました、では良いレースゲームライフをお送りください♪

 

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