私は今まで様々なハンドルコントローラー(以下ハンコンと記載)を使ってきましたが、タイトルにもあるように「レースゲームが7倍楽しくなる」、これは大げさではなく本当にハンコンにはそれほどの魅力があると思っています。

 

そこで今回はレースゲームをハンコンでプレイすると、なぜそこまで楽しくなるのかを購入する際の注意点や各ハンコンの比較レビューを交えながらご紹介しますので、ハンコンに興味がある方や購入を検討している方は是非参考にして頂ければと思います!

目次

ハンコンでプレイするメリットとデメリットとは?

レースゲームをハンコンでプレイするとゲームコントローラーでは感じることが出来なかったメリットにいくつか気が付きます。

 

その中でも私が特に感じたメリットは以下の4点です。

 

微妙なアクセルワークの向上

私はコントローラーで操作する場合ボタンだとオンとオフの入力しか出来ない為、コーナーではスピンしないようにボタンを連打して無理やりアクセルワークを再現していました。

 

最近のレースゲームではその問題を改善出来るよう、PlayStationであればR2、L2などのトリガーにアクセルとブレーキが割り当てられている事が多いですが、それでもこのコーナーでは7割位のアクセルワークで走りたいという時、トリガーを7割だけ押す事は難しい非常に難しいかと思います。

 

もちろんハンコンのアクセルペダルでもこの微妙なアクセルワークは簡単ではありませんが、コントローラーと比較すると操作性が格段に容易になるのは間違いないでしょう。

 

コーナーでのハンドル操作の向上

アクセルワークと同様ステアリング操作もコントローラーではかなり難しくなります。

 

私の経験上ある程度の角度があるコーナーではまだ良いのですが、長く続く高速コーナーなどではアナログスティックの角度を一定に保つ事は難しく、結果スムーズなコーナーリングが出来ないのです。

 

実際オンラインで色々な方の走りを見ても、ハンコンユーザーの方がスムーズなコーナーリングをされていますし、スムーズなコーナーリングはタイム向上にもつながるので、その点においてもハンコンを使うメリットは十分あると思います。

 

シフトチェンジ操作の向上

シフトチェンジについてはコントローラーだと絶望的に難しいです。と言うよりコントローラーで操作する場合は基本オートマチックでの設定にしていました。

 

原因としてはコントローラーで操作する場合、アクセルをR2ブレーキをL2に設定しそれぞれを左右の人差し指で操作していたのですが、シフトアップとシフトダウンをL1、R1に設定した場合どうしても一度アクセルやブレーキから指を離す事になるので、その分タイムロスしてしまうのです。

 

他にもRスティックの上下をシフトアップ、シフトダウンに設定などもしてみましたが、私にはどうもイマイチしっくりきませんでした。

 

※L1R1を人差し指、L2R2を中指で操作する方もいるという情報を頂き、確かにそれであればタイムロスは軽減できると思います。突然だと慣れないので難しいですが練習してみたいと思います。

 

ですがハンコンならパドルシフトがあるので操作性は格段に良くなりますし、費用はかかりますがシフトの追加も可能です!

 

運転する楽しさが全然違う!

7倍楽しくなるのほとんどはココです!!

 

確かにハンコンの方が繊細で微妙な操作が可能な事は間違いありませんが、「ハンコン=速く走れる」ではありません。

 

私は難しいと感じましたがコントローラーでも速く走られている方はたくさんいますし、要はハンコンでもコントローラーでも練習と慣れが必ず必要だと言う事です。

 

確かにレースゲームは競い合う為タイムは大事なのですが、それよりも私は実車のように操作できる楽しさの方がレースゲームには大事なのかなと思っています。

 

レースゲームに出てくる様なスーパーカーに乗ったり、お金を気にせずサーキットで限界ギリギリの走行や夜中だろうが好きな時間にレースを楽しんだり、現実にはなかなか難しいと思いますがハンコンはそれらを叶えてくれる道具であり手段と言えるでしょう♪

 

ハンコンを使うメリットを少しは分かって頂けたでしょうか?

 

しかしメリットがあれば必ずデメリットもあるものです。私が考えるハンコンを使うデメリットは以下の2つです。

 

・お金がかかる
・設置する場所が必要

 

以上です。

 

本当にこの2つ以外ハンコンを使う場合のデメリットが思いつかないです。

 

ですので、この2つのデメリットをクリア出来る、または妥協出来るのであればレースゲームでハンコンを使わない理由は無いと言えるでしょう!

 

ハンコン購入時の注意点や購入時期の見極め方

まずハンコン購入時におすすめしないものはネットオークションなどの中古品です。

 

全ての中古品と言うわけでは無いのですが、一般的なハンコンの故障原因で一番多いのはギアやモーター、センサー類などの消耗であり、特にモーター周りはどうしても熱を持ちやすい為、その熱でセンサー等が消耗して故障という具合が多いです。

 

また私の考えでは中古品でもハンコンは販売台数に比べ人気が高く、常に多くの入札が入っており新品と比較してもお買い得感は少ないと思います。

 

ゲームの周辺機器としてはかなり高価な商品なので、下手に中古品を買いすぐ壊れたという事だけは避けて欲しいので、私は「新品で尚且つ国内保証がある商品を強くおすすめします!」

 

そしてもう1点大事な事は購入時期を見極めるという事です。

 

ハンコンは在庫状況によって価格の高騰が起こりやすく、特にビッグタイトルの発売直後などはそれが顕著に表れ、実際に定価より2倍以上高く販売されている時期もありました。

 

そこで「割高の時期に買わない」為に、以下に各ハンコンの理想購入価格帯をまとめてみましたので、購入する際の参考にして頂ければと思います。

 

ハンコン名 希望小売価格 理想購入価格帯
Thrustmaster T80 11,880円 13,000円~16,000円
Thrustmaster T150 32,184円 28,000円~36,000円
Thrustmaster T248 49,800円 45,000円~50,000円
Thrustmaster T300RS 52,800円 50,000円~58,000円
Thrustmaster T-GT II 119,800円 100,000円~120,000円
Logicool G29 DRIVING FORCE 48,950円 45,000円~50,000円
Logicool G923 TRUEFORCE 58,190円 50,000円~55,000円
Fanatec DD Pro 112,900円 112,900円~112,900円
Fanatec Podium Racing Wheel F1 194,000円 194,000円~250,000円
MOZA Racing R5 bundle 76,800円 76,800円~80,000円

※希望小売価格は税込みでの価格となってます。

 

過去の相場からすると数週間で価格が落ち着く場合が多いので、この価格帯より大幅に高い時期は購入を見送り、逆に理想価格に近い時期であれば購入時期と考えると良いでしょう。

 

魅力的な各ハンコンのレビューとおすすめ度

Thrustmaster T80 Racing Wheel

 

オススメ度 ★★
最大トルク FFB無
駆動方式 ベルト
ペダル数 2
回転角度 240°
対応機器 PS5/PS4/PS3/PC

 

Thrustmaster T80 Racing Wheelのメリットは1万円台で購入可能というお買い得な価格です。PS5、PS4、PS3、PC(ドライバのダウンロードが必要)に正式対応しており、PSボタンやシェアボタンも使えますので必要最低限の機能は揃っています。

 

見た目はお世辞にも高級感があるとは言えませんがThrustmaster(スラストマスター)製で実績もありますし、中途半端に数千円のハンコン買う位なら絶対こちらの方がおすすめでしょう。

 

デメリットとしてはフォースフィードバックの機能が省かれている為、今までにフォースフィードバック機能を体験されている方は正直物足りなさを感じると思います。

 

しかしコントローラー操作と比較すると「レースゲームを楽しむ」という点においては、フォースフィードバック非搭載でも十分に楽しさは向上するでしょう!

 

T80 Racing Wheelは取り敢えずハンコンでの操作を試してみたいという方や、出来る限り安く購入したいと言う方におすすめの商品ですね。またその楽しさに十分に理解、共感出来たのであれば上位版のハンコンに買い換えると言う考え方も良いでしょう♪

 

 

Logicool G29 DRIVING FORCE

 

オススメ度 ★★★★★
最大トルク 2.1Nm(非公式)
駆動方式 ギア
ペダル数 3
回転角度 900°
対応機器 PS5/PS4/PS3/PC

 

G29 DRIVING FORCEは駆動方式にギアを採用したハンコンで、ステリング付きの本体と3ペダルセットで4万円台で購入できる比較的リーズナブルなハンコンですが、LogicoolのGシリーズとして今まで長くの実績があり、基本性能もしっかりしたおすすめのハンコンです!

 

前モデルG27からの変更点は何と言ってもPS5、PS4どちらにも対応した事ですが、他にもG29には細かな改良点や変更点があるのでいくつか紹介致します。

 

Dシェイプステアリングに変更

ハンドル径は280mmとG27から変更はありませんが、形状が手縫いレザーのDシェイプに変更された事で操作性がより向上し、さらに「RPM/シフトインジケーターLED」も対応ソフトではエンジン回転数に応じて反応するので、コースから目を離さずシフトチェンジのタイミングも計りやすくなりました!

 

ヘリカルギア(はすば歯車)がノーバックラッシ仕様へ変更

G27でもステアリングの回転音を減らす為にヘリカルギアは採用されていましたが、G29ではさらにギアの遊びを減らす為にノーバックラッシ仕様へ変更されており、よりガタツキや動作音が軽減されています。しかし実際G29を所有する方の意見を聞くと、G27と左程違いを感じられないと言う意見が多いため、過度な期待はしない方が良いかもしれないですね。

 

ペダルユニットの踏み込みテンション変更

ペダルユニットは外見こそG27と変更はありませんが、ブレーキペダルのみ踏込み量75%までは従来通りで残り25%からは強力なテンションがかかる仕様へと変更されています。

 

以前G27を所有していた時にペダルユニットをバラし、ブレーキペダルのスプリング内にスポンジを入れて同じような事を再現し事がありますが、確かにこちらの方が踏み過ぎによるブレーキロックも調整しやすいですし、程良いテンションがかかる方がブレーキング操作はしやすいと思います。

 

各ボタンがステアリングへ移動により操作性の向上

G27では主にシフトユニットにボタンが配置されていたが、G29ではそれらがステアリングユニットへ移動しており操作性が格段に良くなりました。またOPTIONボタン、SHAREボタン、PSボタンも追加された事で、わざわざコントローラパットに持ち替なくてもPlayStationの操作が出来るのは非常に便利です。

 

但しG27では標準の付属品であったシフトユニットがG29では「Driving Force Shifter」として別売りとなってしまったので、Hパターンでのシフト操作を楽しみたい方は追加費用がかかる点は注意が必要ですね。

 

この様に前モデルのG27より多くの改良が施され、新しくPS5にも対応した非常におすすめなハンコンですが、ライバル機であるThrustmaster製T300RSと違いステアリング交換が出来ないというデメリットもあります。

 

しかし逆に言うと見た目がG29の方が好きな方や、販売価格もT300RSより少し安いので手軽にコスパ重視でレースゲームを始めたいという方にはおすすめ度は高いと言えますね!

 

 

Logicool G923 TRUEFORCEシミュレーション レーシングホイール

 

オススメ度 ★★★★
最大トルク 2.1Nm(非公式)
駆動方式 ギア
ペダル数 3
回転角度 900°
対応機器 PS5/PS4/PS3/PC

 

G923はG29の後継上位機として新しく販売されたLogicool製のハンコンです。

 

外観は調整ダイヤル、ボタンカラー、ステアリングセンターのロゴの変更など、細かな違いはあるものの基本的にはG29のデザインが引き継がれており、ほぼ同じと言った印象だが「TRUEFORCE」という新しいフォースフィードバック技術が採用されている点が特徴です。

 

この「TRUEFORCE」はエンジン音やトラクションと直接連携し、車種や路面状況によってフォースフィードバックや振動が制御され、さらにモーターの電圧調整でよりリアルに近いハンドリングが可能となっています。

 

但しこの「TRUEFORCE」を体験するにはゲームソフト側が対応してる必要があり、対応ソフトはPS5では「グランツーリスモ7」「Assetto Corsa Competizione」「Dirt Rally 2.0」、PCでは「Automobilista 2」「iRacing」「F1 2022」等となっている点は注意が必要です。

 

また価格もG29から販売価格が1万円程高くなっているので、「TRUEFORCE」に対応したレースゲームをプレイする方にはメリットがあるが、それ以外の方はモーターのトルクや駆動方式など、基本性能が向上している訳では無いのでG29を選ぶという選択でも良いと思います。

 

 

Thrustmaster T150 Force Feedback Racing Wheel

 

オススメ度 ★★
最大トルク G29と同程度(非公式)
駆動方式 ベルト
ペダル数 2
回転角度 1080°
対応機器 PS5/PS4/PS3/PC

 

T150 Force Feedback Racing WheelはThrustmaster製ミドルクラスのハンドルコントローラで、価格は32000円程とフォースフィードバック搭載のハンコンの中ではお値打ちな価格設定となっています。

 

対応機種についてもPlayStation公式ライセンスを取得済みでPS5、PS4、PS3に対応なのはもちろん、PC(PCでの利用はソフトウェアの導入が必要)での利用も可能で、性能についても上位モデルのT300RSには劣るものの、フィードバック搭載、ペダルユニット拡張可能、ステアリング径280mm、ステアリング最大切り角1080度とポイントはしっかり押さえてはいる。

 

しかし私の正直な意見は「中途半端感は否めない」で、そう感じてしまったポイントは以下の2点です。

 

フォースフィードバック精度が低い

上位モデルのT300RSには「H.E.A.R.T HallEffect AccuRate Technology」という高精度なシステムが搭載されているが、T150では「Immersion TouchSense Technology」というシステムとなり、ステアリング感度はT300RSが「16bit光学センサー65536ステップ」に対し、T150は「12bit光学センサー4096ステップ」と、正確さや表現力が劣ってしまう。

 

価格に対して造りがチープで拡張性が低い

T80 Racing Wheelのようなエントリークラスよりは良いにしても、32000円という価格に対しては素材、造りがチープだと感じますし、拡張機能に関してもペダルユニットは拡張可能だがステアリング部分は交換不可なので、今後ステアリング交換も考えている方は注意が必要ですね。

 

このようにT150は確かにポイントは抑えているのだが、仕上がりに対して32000円という料金設定が少々高いように感じましたので、出来ればあと1、2万円追加してT300RSを購入した方が満足度は高いと思いました。

 

ただし在庫状況によっては2万円台半ばで販売される時期もり、それであればT150のおすすめ度は一気に上るので購入のタイミングも考慮してみて下さいね♪

 

 

Thrustmaster T248 Racing Wheel

 

オススメ度 ★★★★
最大トルク 3.57Nm未満(非公式)
駆動方式 ベルト/ギア ハイブリッド
ペダル数 3
回転角度 900°
対応機器 PS5/PS4/PC

 

2021年12月に前モデルT150の後継機として新しく発売されたThrustmaster T248はベルトとギアのハイブリッドフォースフィードバックシステムを採用しており、エントリーモデルとして価格を抑えながらもパワフルでスムーズ、かつ柔軟なパフォーマンス性能が特徴のハンコンです。

 

FFBトルクについてはT150と比較して最大70%向上となっており、非公式ながら計算上は3.57Nm(T150を2.1Nmとした場合)となり、トルクこそT300RSより少し低い数値となってはいますがT248はハンコン側でトルク増減やエフェクト調整を3種類のモードから選択が可能で、今までPCユーザーしか出来なかったFFB調整がPS5等のコンシューマ機でも可能となりました。

 

ペダルに関しても前作のT3PAからT3PMへと変更されており、センサーが摩耗に強い非接触マグネット式になった事で長寿命が期待でき、ブレーキ圧力を付属のバネとスペーサーの組み合わせにより4段階のブレーキング調整が可能なペダルへと進化しています!

 

但し以下で紹介するT300RSと比較した場合、こちらもステアリングの交換が不可なので拡張性が低い事と、ハイブリッドとは言えギアを使っている以上ステアリングのスムーズさはT300RSの方に軍配が上がる。

 

また価格に関しても国内販売価格が49,800円とT300RSより少し安く位なので、性能とコスパ重視ならT300RS、最新のシステムと長寿命ならT248と言う選択がおすすめかと思います!

 

 

Thrustmaster T300RS GT Edition

 

オススメ度 ★★★★★
最大トルク 3.9Nm(非公式)
駆動方式 ベルト
ペダル数 3
回転角度 1080°
対応機器 PS5/PS4/PS3/PC

 

Thrustmaster製のハンコンで私が一番おすすめするのがこちらのT300RS GT Editionで、T248の上位モデルになりステアリング付き本体と3ペダルがセットになっているハンコンです。

 

特徴は今まで紹介してきたハンコンでは駆動方式にギアを採用していましたが、T300RSでは産業用のブラシレスモーターとデュアルベルトを採用する事で、静かな動作音でありながら繊細で力強くスムーズなフォースフィードバックが再現されている。

 

またT300RSに搭載されている「H.E.A.R.T」と呼ばれるポテンショメーターを使用しない非接触型のシステムは、製品寿命が長く解像度も16bitとなっており、より精度の高いステアリング操作が可能です。

 

さらにステアリングは交換可能となっているので、別売りのAdd-ONパーツを用意する事でGT、ラリー、フォーミュラと様々なレースシーンに合わせてカスタムできる点もT300RSの強みですね!

 

ステアリング、ペダル共に高精度で幅広いカスタマイズにも対応したT300RSは、性能に対して価格のバランスが非常に良く、初心者から上級者まできっと満足してもらえるまさに名機と言えるハンコンだと思っています!

 

 

▼T300RSについては特別仕様モデルの「T300 Alcantara Edition」を購入した際のレビューも記事にしてますので、宜しければ購入前の是非参考にして下さいね♪

 

Thrustmaster T-GT II

 

オススメ度 ★★★★
最大トルク 6.0Nm(非公式)
駆動方式 ベルト
ペダル数 3
回転角度 1080°
対応機器 PS5/PS4/PC

 

「T-GTⅡ」はコンソールゲーム機では最強とされていたT500RSの後継機として発売され、PLAYSTATIONとGRAN TURISMOの公式ライセンスを取得したThrustmasterのハイエンドに位置し、ベルトドライブでは最高峰のハンコンです。

 

性能については様々な最新の技術が使われており、T-LIN、T-DCCではT300以上の再現性と精度、そしてグランツーリスモ専用ですがT-DFB(デプスフィードバック)と言われる機能では従来のフォースフィードバックと組み合わせる事でよりリアルな3D感覚の表現が可能となっています。

 

また電源ユニットを別で用意する事で長時間使用による熱対策や、12段階調整可能なロータリーセレクタにミニスティック、PSボタンやSHAREボタンなどPlayStationでの使用に最適化したボタン配置となっており、グランツーリスモ公式と言うだけあって「T-GTⅡ」にはスキが無い。

 

そんな素晴らしい仕上がりの「T-GTⅡ」ですが、それでも私の中でT300RSよりおすすめ度が低い理由は販売価格が119,800円と、あまりにも高すぎる事が原因で正直全ての方におすすめなハンコンとは言えないと感じたからです。

 

なかなか躊躇してしまう価格となってしまった「T-GTⅡ」ですが、それでもグランツーリスモeスポーツ選手権など公式で使われているハンコンなので競技としてグランツーリスモを本気でプレイしようと思っている方にはベストなハンコンとなりますので、プレイするゲームと予算を考慮して購入するのが良いと思います!

 

 

Fanatec GRAN TURISMO DD Pro

引用元:GRAN TURISMO DD PRO PREMIUM BUNDLE/FANATEC

 

オススメ度 ★★★★★
最大トルク 8.0Nm(公式)
駆動方式 ダイレクトドライブ
ペダル数 3
回転角度 2520°/調整可能
対応機器 PS5/PS4/Xbox/PC

 

GRAN TURISMO DD PROは高級ハンコンと名高いFanatec(ファナテック)からグランツーリスモ公式として発売された、ダイレクトドライブを採用したハンコンです。

 

以前までファナテック製のハンコンはPCとXboxのみ対応となっていましたが、グランツーリスモ7の発売に合わせてようやくPS5、PS4対応のモデルが国内で正式に発売となりました。

 

GRAN TURISMO DD PROの特徴は駆動方式に小型のダイレクトドライブユニットを搭載し、ベルトやギアを介さない事でより強力でダイレクトなフォースフィードバックが再現可能となり、さらにコストがかかりやすいダイレクトドライブを採用しながらも、小型化する事で後述するハイエンドのダイレクトドライブよりリーズナブルな価格に設定されている。

 

また付属されているステアリングはプレイステーションで操作がしやすいようにボタン類が設計されており、ペダルについても感圧式のロードセルブレーキとアクセル、クラッチには非接触磁気センサーを採用する事で高い精度と耐久性も兼ねており、さすがは高級ハンコンという仕様となっています。

 

この様に素晴らしい性能を秘めたハンコンですが、ダイレクトドライブ入門機とはいえ本体、ステアリング、ペダルを合わせると13万円程の価格となり、PS5などのコンシューマ機専用としては少し敷居が高い様にも感じます。

 

とは言えハンコン自体は非常に完成度が高いので、ベルトやギア駆動のハンコンからのステップアップや、本格的にレーシングシミュレーターをやり込みたいと言う方にはおすすめのハンコンと言えるでしょう♪

 

 

同性能のFanatec csl ddについてはレビュー記事もありますので宜しければご覧ください♪

 

 

Fanatec Podium Racing Wheel F1-officially licensed for PS4

 

オススメ度 ★★★
最大トルク 15.0Nm(公式)
駆動方式 ダイレクトドライブ
ペダル数 無し
回転角度 無制限/調整可能
対応機器 PS5/PS4/PC

 

次に紹介するのがFANATECのハイエンドモデルPodium DD1をベースに、PS4のライセンスを取得したFanatec Podium Racing Wheel F1で公式にPS5にも対応しているハンコンです。

 

このハンコンの最大の特徴は大型のモーターにより最大15Nmと言う強力なフィードバックをダイレクトドライブで再現している点で、Podium DD1はもはや家庭用のゲームコントローラーの域を超えた工業製品と言った佇まいです。

 

ダイレクトドライブはGRAN TURISMO DD PROでも紹介した通り、シンプルな構造で高効率、長寿命という特徴があり、ギアやベルトを介するハンコンより強力なトルクと瞬間的な入力に対してもロスが少なく、より高次元なステアリング操作が可能いというメリットがあります。

 

またFanatec Podium Racing Wheel F1には金属、カーボン、アルカンターラで作られた直径27cmの専用ブルーF1ステアリングがセットされており、その質感はこれまで紹介したどのハンコンよりも高品質で、実車に取り付けられていても違和感が無いほどの仕上がりです。

 

今回紹介したハンコンの中で一番の性能を秘めているFanatec Podium Racing Wheel F1ですが、これ程の性能と素材が使われているハンコンですので当然価格も20万円以上と高額になり、完全にハイエンドユーザー向けの商品なのでおすすめ度は低くさせて頂きました。

 

さらに購入方法も国内ではPlayStationライセンスが取得出来ていない為、海外からの個人輸入や輸入代行を利用するか、手数料が上乗せされてはいるがAmazonや楽天市場で販売している代行業者から購入するしか購入方法が無いのもデメリットの一つです。

 

但しPS5などのコンシューマ機では現時点で最高性能とダイレクトドライブに対応したハンコンとなっている為、何よりもパフォーマンスを優先したいという方はFanatec Podium Racing Wheel F1以外選択肢はないので迷う必要な無いと思います♪

 

 

MOZA Racing MOZA R5 バンドル

 

オススメ度 ★★★★
最大トルク 5.5Nm
駆動方式 ダイレクトドライブ
ペダル数 2
回転角度 無制限
対応機器 PC

 

最後に紹介するのはMOZA Racingシリーズの「MOZA R5 バンドル」で、エントリーモデルでありながらダイレクトドライブを採用したハンコンです。

 

高品質なモーターに革製のステアリング、高強度のスチールペダルには非接触センサーなど、しっかりとコストのかかった製品でありながら、価格が7万円台と非常にコスパが高いのがMOZA R5 バンドル」の最大の特徴です。

 

さらにコスパだけでなく性能についても「R5」はトルクこそ5.5nmと控えめですが、ベルトやギアでは再現出来ないダイレクトでスムーズな回転をしっかり味わえますし、ミドルクラスのT300RSやG29から買い替えの方でしたら確実にその違いを感じる事が出来ると思います。

 

また、MOZA Racingは商品ラインナップも充実しており、ハンコン本体だけでも「R9」「R12」「R16」「R21」とより高トルクの商品もあり、ステアリングやペダルについても非常に多くのパーツが用意されているので、拡張性についてもかなり優秀なハンコンメーカーですね!

 

但しMOZAシリーズは基本的にPCのみの対応となっており、PlayStation等の家庭用ゲーム機には非対応(非公式ですがコンバーターを介して接続は可能)なので、一般的なユーザーからすると少し敷居の高さを感じるかもしれません。

 

今までT300RSやG29を使っていてトルクには不満を感じておらずPCでのプレイをメインとしているユーザーであれば買い替えにはピッタリのハンコンかと思います!

 

 

おわりに

簡単ですが以上が性能と価格を考慮し総合的にみて、コストパフォーマンスに優れおすすめ出来ると私が感じたハンコン達です!

 

また今回紹介したハンコン以外にもより高性能で素材感も高い高級ハンコンもありますが、無理にすぐ高いハンコンを買う必要な無いと思いますし、おすすめしたハンコン達はどれを使っても脱コントローラー感は味わえます!

 

予算に合わせて是非あなたにピッタリなハンコンを探してみて下さいね♪

 

ハンコンを購入したら別記事にてハンコンの設置方法やウルトラワイドモニターとVRについても紹介していますので、宜しければこちらも見て頂けると嬉しいです♪

 

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