FANATECエントリーモデルCSL EliteをT300RSユーザーが比較レビュー!!

ドイツ製の高級ハンコンとして知られるFANATECですが、エントリーモデルにあたるCSLシリーズであれば、ThrustmasterのT300RSやロジクールのG29と比較しても少しの予算アップで手に入れる事が出来ます。

そこで今回は実際にCSL Elite Wheel Base V1.1を購入し1カ月程使ってみましたので、約3年半使い続けたT300RSと比較しながら、私なりに使用感をレビューしてみたいと思います!

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CSL Elite Wheel Baseの内容物と質感

今回購入したCSL Elite Wheel Base V1.1ですがFANATEC JAPANの公式サイトより注文し、価格は通常38,900円と送料になりますが、ブラックフライデーセール中でしたので31,120円と少しお得に購入出来ました。

またステアリングはBMW M3 GT2を同時に購入したのですが、こちらはセール中に購入する事が出来ませんでしたので通常価格の37,900円での購入となり、2点の合計金額は送料込みで71,066円となりました。

では、早速CSL Elite Wheel Base V1.1の内容物からチェックしていきたいと思います!

・CSL Elite Wheel Base V1.1

・テーブルクランプ

・ハンドル付きテーブルクランプネジ

・電源ユニット

・電源コード

・USB接続ケーブル

・Oリング(クイックリリースシャフト用スペア)

・クイックガイド

まず内容物をチェックして思った事はこちらのコンセントプラグ。

そうです、刺さりません。

FANATEC JAPANの公式サイトから購入したので、てっきり2Pタイプのコンセントが送られてくると勝手に思い込んでいました。

完全に出鼻を挫かれた訳ですが、皆さんは私の様にならないようFANATECのハンコンを購入する場合は同時に変換アダプターも注文しておきましょうね。

ちなみに私は付属の長くて分厚い電源コードが気に入らなかったので、極細で0.5mタイプのこちらを追加購入しました。

Wheel Base本体の外観についてですが、素材はプラスチック製ではあるものの、T300RSと比較すると同じプラスチックでもCSL Eliteの方が高品質な作りと言う印象を受けました。

なぜその様に感じたかと言うと、両者を試しにかなり強い力で様々な方向から力を加えると、T300RSではプラスチックにありがちな軋み音が僅かに出ますが、CSL Eliteではまったくその様な音が出ず、強度の高さや繫ぎ目の作りの緻密さを感じたからです。

見た目に関しても上位モデルのPodiumやClubSportの金属製には劣るかもしれませんが、決して安っぽい感じでは無くT300RSと比較するとサイドのカーボンシールも手伝ってなかなか質感も良いです。

また設置方法にも若干違いがあり、付属のクランプでデスクに固定する方法はT300RSも同じですが、裏面のボルト穴を利用して固定する場合はT300RSではボルト穴が2箇所でしたが、CSL Eliteでは中央に2箇所とフロント側に1箇所が用意されており、3点でより強力にコックピットへの固定が可能です。

ちなみにこのボルト穴はM6規格になっており、購入する際にはWheel Base内部に干渉しないよう本体に入り込む長さは16mm以下になるように注意して下さいね。

周辺機器の拡張性と排熱効果の違い

T300RSでは複数の周辺機器を本体を介して接続するには専用のHubが必要でしたが、CSL Eliteでは接続ポートにシフター1、シフター2、ペダル、ハンドブレーキが用意されており、Hパターンとシーケンシャルそれぞれのシフターを並列に接続出来たり、ハンドブレーキも独立して接続が可能です。

これによってCSL Elite Wheel BaseからPCへはUSBケーブル1本だけの接続で済み、配線がスマートですしPCのUSBポートの節約も出来ます。

さらに配線はそれぞれが取り外し可能なタイプなのでメンテナンス性も高く、電源コードが本体から取り外し不可だったT300RSと比較すると、頻繁にハンコン設置の調整を行う方はよりメリットを感じるのではないかと思います。

また高負荷をかけた状態で長時間T300RSをプレイされた方でしたら経験があると思いますが、T300RSはサーモスタットで内部温度をモニターしており、一定の温度に達するとかなりの音量でファンが回りだし、それでも排熱が追い付かない場合はモーター保護の為にセーフモードが働きFFBが強制的に弱く制御されてしまいます。

私は対策として強制クーリングファンモードで常に全開でファンを回し、T300RS本体の「Master Gain Settings」も80%程で使用する対策をしていましたが、CSL Eliteでは巨大なヒートシンクと大型の排気口が背面に備わっており、排熱ファンが動作してもT300RSの様に数十分回り続けると言う事はありません。

熱によるモーターへの負荷はハンコンの寿命にも直結しますし、安定した高トルクでFFBを楽しみたいという方は、冷却性能や排熱効率の優れたCSL Eliteの方がおすすめと言えるでしょう。

T300RSとCSL EliteのFFBの違い

FFBや運転時の味わいの違いについてですが、モータートルク自体はT300RSは非公式ながら3.9Nmに対し、CSL Eliteは6Nmと最大トルクは約1.5倍程の違いがあります。

但し、腕に感じる重さはステアリング径によっても変わりますので、例えばCSL Eliteと同時に購入したBMW M3 GT2のステアリング径は320mmですが、T300RSで使っていたフェラーリ599XX EVOのステアリング径は300mmなので、トルクが同じ場合はステアリング径が小さい方がより重くなります。

では実際にCSL Eliteに触れた第一印象ですが、初めてステアリングを回した瞬間に違いが分かる程CSL Eliteの方がスムーズで、モーターのコギング(モーター内の磁力による引っ掛かり)も少なく感じます。

ステアリング回転時のモーター音についても、T300RSでは少し大きめにステアリングを切ると僅かにモーター音を感じていましたが、CSL Eliteではそれが無く同じベルト駆動のハンコンでもCSL Eliteの方がより静かですね。

FFBの違いについては実際にいくつかのレースゲームで比較してみましたが、T300RSの3.9NmとCSL Eliteの6Nmのトルク差は明らかで、普通にプレイする限りトルクについてはこれで十分ではと私は思いましたし、FANATECの推奨設定でもいずれのレースゲームやレースシムで100%を推奨しているソフトはありませんでした。

ちなみに以下はFANATECのフォーラムに掲載されていた、Assetto Corsa CompetizioneのCSL Elite Wheel Base V1.1での推奨設定です。

[CSL Elite本体側チューニングメニュー設定]

SEN 1080

FF 100

SHO 100

BLI ユーザー設定

DRI -02

100の場合

SPR 100

DPR 100

BRF ユーザー設定

FEI 070

[ゲーム側設定]

ステアロック:1080

ゲイン:70

最小力:0

動的減衰:100

道路効果:0

こちらの設定でプレイしてみましたがゲーム側設定のゲイン(FFBの強さ)を70%にしているにもかかわらず、100%に設定したT300RSと同等かそれ以上のトルクを感じる事が出来ます。

またトルク以外の部分でも腕に伝わるFFBの質自体にも違いがあり、ベルトを介しているはずなのにT300RSより不思議とダイレクトに駆動が伝わる感じがしますし、言葉では表現が難しいのですがFFBの表現の豊かさがCSL Eliteの方が高いというのが私の感想です。

おわりに

今回のThrustmaster T300RSとFANATEC CSL Eliteの比較レビューはいかがだったでしょうか?

質感、安定性、性能いずれの部分もCSL Eliteの方がワンランク上で、価格差を考えるとCSL Eliteのコストパフォーマンスは非常に高く、T300RSから買い替えの価値はあったと私は思いました。

但し注意して欲しい点もあり、それは今回FANATEC JAPANより購入したCSL EliteはPS5やPS4には非対応のモデルだと言う事です。

PS5やPS4でプレイするには「CSL ELITE WHEEL BASE OFFICIALLY LICENSED FOR PS4」を購入する必要があり、これはFANATEC JAPANでは販売されていないので個人輸入か代行業者さんに依頼する事になり、定価よりかなり割高になってしまう事もあります。

無理に高いハンコンを買う必要は無いですし、T300RSでもレースゲームは十分楽しむ事は出来るので、CSL Eliteを検討している方は色々なハンコンを比較してからでも良いとT300RSを3年半使い続けた私は思います♪

ちなみにその他のハンコンについては記事にもしていますので、宜しければこちらも参考にしてみて下さい。

レースゲームが7倍楽しくなるおすすめハンコン比較

それでは皆さんも良いレースゲームライフと自分に合ったベストなハンコンを探してみて下さいね♪

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