実際のレースでも重要とされるブレーキングですが、レースゲームにおいても同じように重要であり、そしてコントロールが難しい操作の一つでもあると思います。

 

そこで今回はこの難しいとされるブレーキングの操作性を向上させるために、踏力を電気信号に変えるロードセルブレーキを搭載したFANATEC CSL Elite Pedals LCを購入しましたので、外観や使用感をThrustmasterのT3PAと比較しながらレビューしてみたいと思います!

目次

CSL Elite Pedals LCと付属品をチェック

まずはCSL Elite Pedalsに含まれてる内容物をチェックしてみましょう。

 

 

・スロットルペダルユニット

・PUフォームダンパー付きブレーキペダルユニット

・ゴム製ペダルカバー ×2

 

 

・ヒールレスト

・ホイールベース接続ケーブル RJ12/RJ12(〜3m)

・取り付けネジ M8×30mm 4本

 

 

・眼鏡レンチ 13mm 15mm

・六角棒レンチ 6mm

・クイックガイド ステッカー付

 

素材は全てメタルアルミニウムとなっており剛性、耐久性も高く見えますし、ペダルを手で押した感じガタつきやプラスチックにありがちな軋み音も無く、FANATECではエントリーモデルですがT3PAと比較するとかなり高品質な印象を受けます。

 

あと眼鏡レンチと六角棒レンチが予め付属されていますので、組立の際に自分で工具を用意する必要が無いのはありがたいですね♪

 

 

次はCSL Elite Pedals LOADCELL KITの内容物をチェックします。

 

 

・ロードセルブレーキユニット

・ロードセルキットの電子機器

・クラッチリミッターパッド

・USBケーブル(〜3m)

・ゴム製ペダルカバー ×1

・ペダルプレート滑り止めパッド ×3

・ブレーキ硬さ調整用のゴム 3セット

・ペダルユニットスタビライザーバー ×2

・六角棒レンチ 2mm

・取り付けネジ M8×30mm 2本

・クイックガイド ステッカー付

 

こちらもペダル本体はメタルアルミニウムとなっており剛性、耐久性ともに高そうです。

 

ロードセルブレーキユニットを踏み込んだ感じは、5個のゴムと1個の柔らかいスポンジを組み合わせる事で初めにスポンジ側が縮み、その後ゴムに圧力がかかることで実車のようなブレーキフィーリングを再現しています。

 

 

またこのゴムはそれぞれ硬度が違うセットが用意されており、ブレーキの重さを65のゴムで18kg、85のゴムで40kg、95のゴムで90kgと踏力調整が可能です。

 

 

T3PAのブレーキと比較すると一番軽い65のゴムでもかなり重く感じ、95のゴムでは固定方法もしっかり考えなければ最後まで踏み込めない程の重さになります。

 

ペダルの組立てとSUSへの取り付け

次はCSL Elite Pedals LCの組立てと私が使っているSUSコックピットへ取り付けた方法を紹介します。

 

まずはヒールレストにアクセル、ブレーキ、クラッチペダルを付属の取り付けネジとレンチを使い好みの場所に固定します。

 

 

 

 

LOADCELL KITの場合はCSL Elite Pedalsに付属されているブレーキユニットをクラッチペダルとして使います。またこの際に各ペダルユニットとヒールレストの間にケーブルを挟み込まないように注意しましょう。

 

取り付け終わったらヒールレスト裏のペダル制御電子機器を、ロードセルキット側に付属されていたものに交換しそれぞれのカプラーを差し込みます。

 

 

カプラーを挿し終えたらクラッチペダルのPUフォームダンパーを、LOADCELL KITに付属されていたクラッチリミッターパッドに取り替えます。

 

 

最後にロードセルブレーキユニットですが、重さ調整ゴムの交換は後からでも手で簡単に行えるので、まずは試走してからの調整でも良いと思います。

 

 

以上でCSL Elite Pedals LCの組み立ては完了です。

 

 

次にSUSへの取り付けですが、こちらは前回SUSコクピを記事にした際に注文しておいたM8ボルトとTナットを使い取り付けます。

 

 

各ペダル奥側にはM8ボルトが通る穴がありますので2か所づつSUSへ取り付け固定します。

 

 

ペダル手前側はヒールレスト裏の穴にM8ボルトとTナットでアングルブラケットを取り付けSUSへの固定に利用します。

 

 

取り付け終わったペダル裏面はこんな感じです。

 

 

最後にしっかり増し締めしたらコックピットに戻して完成です!

 

 

実際に走って感じたT3PAとの違い

 

T3PAと比較するとアクセル、クラッチどちらも程良く重く感じ、ペダルストロークも大きいのでアクセルワークに関しては非常に調整がしやすくなりました。

 

ブレーキについてもゴムとスポンジを使った踏み心地は実車のそれに近く、ロードセルブレーキもボリュームセンサーのT3PAよりコントロールしやすいです。特にブレーキリリース後の俗に言う曲がる為のブレーキングがより分かりやすくなったと私は感じました。

 

またペダルユニットを固定する方法にも違いがあり、画像のようにT3PAでは2か所での固定に対し、CSL Elite Pedals LCは前後合わせて8か所でしっかり固定できるので、少々荒い運転やフルブレーキング時でも微動だにしません。

 

 

ハンコンもそうですがペダルユニットもしっかり固定する事で安定した走りにつながると思います。

 

ちなみに剛性重視なコックピットでしたらSUSが一番おすすめだと思います。前回SUSコクピを組んだ記事もありますので良かったら合わせて参考にしてみて下さい♪

 

 

 

概ね満足いく操作性でT3PAからグレードアップして良かったと思えるペダルですが、実際に使ってみると気になる部分もありました。

 

それはアクセル、ブレーキ、クラッチペダルが全て同じサイズと高さで、ペダル位置も高めなのでヒール・アンド・トウが若干しにくいです。

 

 

T3PAであればペダルカバーやヘッドサポートの取付け次第で、高さや傾きの調整が出来るのでブレーキを保ちながらでもアクセルを煽りやすかったのですが、CSL Elite Pedals LCの場合はアクセルを煽る際にブレーキの踏力が抜けてしまい安定させづらいです。

 

また私は足のサイズが26.5cmなのですが、もう少し低い方がアクセルを踏み込みやすいかなとも思いました。

 

そこで対策としてブレーキ調整ゴムを一番硬い95に変更し、ロードセルブレーキの感度を弱める事で踏み込む量を減らしアクセルを煽りやすくしてみました。

 

これで少しはコントロールしやすくなりましたので、気になる方は自分なりの調整を試してみるのも良いですし、ペダルの高さに関してはヒールレストに高さ調整用の台を用意するなどの工夫で対応も可能だと思います。

 

おわりに

今回のFANATEC CSL Elite Pedal LCのレビューはいかがだったでしょうか?

 

高品質なFANATEC製品だけあってT3PAよりワンランク上の体験が出来ますし、コスパも良いのでペダルグレードアップの入門としてはCSL Elite Pedal LCはベストな選択ではないかと思います!

 

またFANATEC製品の購入方法ですが、私はFANATEC JAPANの公式サイトからPayPal払いで購入しました。在庫があれば代理店であるエンダーJAPANより2日程で到着すると思います。在庫がなければドイツより2週間程かかるようです。

 

ちなみにサイトは英語表記で少々の英語力が必要になりますので、入力や支払方法が面倒な場合は手数料が上乗せされていますが、Amazonや楽天市場で販売している輸入代行業者を利用する方法もあります。

 

良かったらペダルユニットグレードアップの参考にして頂ければと思います♪

 

記事がお役に立てばシェアおねがいします。