FANATECより新しく発売されたCSL DDですが、コストがかかりやすいダイレクトドライブを採用しながらも、標準モデルは47,900円とかなりリーズナブルな価格設定となっており、購入を検討されている方も多いのではないでしょうか?

 

私自身もその一人で、さらにダイレクトドライブ未経験と言う事もあり、1年前に購入したCSL Elite V1.1からグレードアップも兼ねて買い替えをしてみました。

 

そこで今回はCSL Elite V1.1とCSL DDの比較をしながら、私なりに感じた事をレビューしてみたいと思いますので、ご購入を検討されている方の参考になれればと思います!

目次

CSL DD BOOST KIT 180 BUNDLEの内容物をチェック

CSL DDには最大トルク5Nmの標準モデルと、最大トルクを8Nmへブーストする「BOOST KIT 180 BUNDLE」がありますが、CSL Elite V1.1の最大トルクは6Nmでしたのでグレードアップが目的の今回は必然的に「CSL DD BOOST KIT 180 BUNDLE」の購入となりました。

 

 

バンドル品なので価格はそれぞれを単品購入するよりも2,400円安い65,500円となっており、これでもまだ他のダイレクトドライブと比較すると安く設定されています。

 

ちなみにCSL DD BOOST KIT 180 BUNDLEの内容物は以下の通りです。

 

 

・CSL DDホイールベース本体

・180Wカスタム電源(3ピンコンセント)

・レールマウントシステム用のTナット×4

・USBケーブル(Type-CからType-A)

・クイックガイド

・ステッカー

 

価格優先の為か付属品は非常にシンプルで、CSL Eliteに付属していたようなテーブルクランプは今回別売りとなっており、さらにBOOST KIT 180 BUNDLEの場合は標準の90W電源は含まれず、ブーストキット180W電源のみが付属となります。

 

 

またCSL Eliteの時もそうでしたが、電源ケーブルは3ピンタイプが付属となりますので、使用するには2ピンタイプへの変換ケーブルが必要となります。

 

 

変換ケーブルは色々と販売されていますが、選ぶ際には対応アンペア、W数だけはしっかり確認しておきましょう。

 

私は今回少し余裕をみて12A 1200Wまで対応のケーブルを用意してみました。

 

 

CSL DDとCSL Eliteの外観比較

 

CSL Eliteは主にプラスチックの外観だったのに対し、CSL DDは前面と背面こそプラスチックだがそれ以外は全て金属製で、外観がそのままモーターの一部となっておりヒートシンクの役割を成している。

 

 

本体サイズは幅160mm、高さ160mcm、奥行き(シャフトの根元から背面まで)150mmとCSL Eliteと比較すると非常にコンパクトだが、本体重量は約5.1kgとサイズの割に重く、手に触れた感覚は非常にカッチリした印象で当然軋みなどは一切無い。

 

 

前面は右下に電源ボタンと追加メーター類の固定用に上下に計4か所M6ネジ穴が用意されている。

 

ボタンを押した感触はカチカチとした少し重めのクリック感で、1秒以上の長押しで電源のオンオフ、短く押すとモード切替となっており赤色がPCモード、緑色でXboxモード、黄色でCSW V2.5互換モードと切り替わります。

 

 

材質以外にも2機種を比較するとシャフトの角度と長さにかなりの違いがある事が分かります。

 

CSL DDの方が約40mm程シャフトが長く、角度も前面に対して垂直になっており、試しにCSL Eliteの時と同じ位置でコックピットに設置しステアリングを握ったところ、明らかな違和感を感じたので設置位置の変更は必須となるでしょう。

 

ちなみに取付方法は付属のTナットを側面か底面の溝に挟み、左右4点で固定するか、底面の場合は三角3点もしくは四角の4点で固定となります。

 

 

 

また取付穴の位置ですが、CSL、CSW、Podiumシリーズとも今までは統一されていましたが、今回のCSL DDではボルトの規格はM6で同じですが、取付位置が変わっているので設置の際には注意が必要です。

 

背面は各接続ポートが備わっており、CSL Eliteとの違いはPCとの接続ポートがUSB-Cに変更された事とDATAと書かれたポートが増えている点です。

 

 

 

このDATAポートは将来拡張される周辺機器用らしいが、現段階では正式な発表がされていないので今後の楽しみにしておきましょう♪

 

動作音と冷却方法の違い

2機種はシャフトの角度や長さは違ったが同じ規格のクイックリリースを採用しており、コックピットに固定しステアリングを取り付けた感触はどちらもガタつきや違和感は無く、非常に精巧な作りという印象を受けました。

 

 

違う点はCSL DDはシャフトがボルトで簡単に外せる様に設計されており、今後リリース予定とされているクイックリリース2にも対応が可能になっていると思われます。

 

 

次にステアリングを回転させてみたところ、CSL DDはダイレクトドライブという構造上ベルトなどの抵抗が無く、さらにモーターのコギング(磁力による引っかかり)も感じないので滑らかに惰性だけで回り続け、これは明らかにCSL Eliteの感触とは異なり根本的な駆動方式の違いを感じます。

 

そして電源を入れモーターに通電すると少し重みが出ますが、ここでもコギングは発生せず僅かに駆動音がするだけで非常にスムーズです。

 

 

また冷却方法にも違いがあり、CSL Eliteは冷却ファンでハンコン内部の熱を逃がす構造でしたが、CSL DDは本体全体を覆ったヒートシンクのおかげでファンレス仕様となり、ダイレクトドライブというシンプルな構造も相まって、CSL Eliteより高耐久、長寿命が期待できそうです。

 

但しCSL Eliteも非常に優れた冷却、排熱構造となっており、今まで一度も熱暴走を起こした事はありませんし、ファンの騒音も以前使用していたThrustmasterのT300RSと比較するとかなり静かなので、プレイに支障が出る程ではないと1年間使い続けた私は思います。

 

ベルトドライブとダイレクトドライブの使用感の違い

最後は実際にiRacingでベルトドライブのCSL Eliteと、ダイレクトドライブのCSL DDでプレイした違いを比較してみます。

 

ちなみにFanatecドライバーは415に更新し、ファームウェアはWheel Base:1.0.3.2、Wheel Base Motor:1.0.1.3と現時点で最新バージョンとしています。

 

 

また、FFB設定は標準の「Standard mode」では設定項目が限定されているため、「Advanced mode」に切り替えFanatecの推奨設定に調整しCSW2.5互換モードでのプレイとなります。

 

 

まずは停車した状態でステアリングを切ってみたところ、FFBのザラつきも無くスムーズなのですが、ベルトの負荷が無くなりスムーズになった為か、FFBがかからないセンター付近では少しFFBが弱いようにも感じました。

 

次にコースに入り軽く走ってみたのですが、直線ではCSL Eliteとそれ程違いは感じませんが、コーナーでのFFBは自然でありながら最大トルクはたった2Nmの違いにもかかわらず、CSL Eliteより明らかに強力なトルクを感じ取ることが出来る。

 

また路面のうねりによるステアリングがとられる感じや、縁石に乗り上げた際の突き上げもCSL DDの方が瞬間的に伝わり、そしてその強弱も分かりやすく情報の解像度が高いと私は感じました。

 

 

さらにセルフステアについては、これもCSL DDの方がクイックにそして的確にあたるので、今までスピンしていた様な場面でも持ちこたえる事が確実に多くなりましたし、ドリフトを楽しまれている方であればCSL EliteからCSL DDに乗り換えたらかなり操りやすくなるのではないでしょうか。

 

この様にCSL DDは路面情報に対する反応速度の速さや瞬間的なトルクの鋭さ、そして的確な信号をリニアに伝える事が出来る点がCSL Eliteより優れ、まさにダイレクトドライブのメリットがしっかり再現された機種ではないかと思います。

 

但し、ベルトドライブを採用しているCSL Eliteにも優れている点があり、それはベルトを介するが故にしなやかでありながらタイトなFFBの表現が出来るという点です。

 

これはダイレクトドライブではなかなか再現が難しいのではないかと思いますし、しなやかな表現の方が実車に近いと感じる場面もあるので、総合的に見ればCSL DDの方が優れて点が多いですが、CSL Eliteユーザー全てがCSL DDに買い替えるべき!という訳ではないかなと言うのが私の正直な感想です♪

 

おわりに

今回のCSL DDとCSL Eliteの比較レビューはいかがだったでしょうか?

 

まだ購入して間もないので十分にCSL DDを理解している訳では無いですが、この価格でありながらダイレクトドライブをしっかり感じる事が出来たので、私はCSL DDに買い替えて良かったと思いました。

 

またFANATECはベルトドライブのCSL EliteやCSWの販売を終了し、製品ラインナップは全てダイレクトドライブとなる点や、プレイステーション対応のCSL DDの発売も予定している事から更なるソフトウェアの改良が進み、今後CSL DDはもっと進化していくのではないかと勝手に想像しています!

 

最後まで読んで頂きありがとうございました、それでは良いレーシングライフを♪

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