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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

本格レーシングシミュレーターとして世界中で高い評価を得ているプロジェクトカーズシリーズ最新作、プロジェクトカーズ2が9月21日にPS4で発売されました。この発売日を心待ちしていたレースゲームファンも多いのではないでしょうか?

 

今作のプロジェクトカーズ2では前作から様々な点で改良、改善が行われ、全体的な完成度はより磨きがかかり「進化」を遂げたと言って良い仕上がりになっている。

 

そこで今回はPS4版プロジェクトカーズ2を実際にプレイして感じた点や、ライバルであるグランツーリスモSPORTやアセットコルサと比較しながらレビューしていこうと思います♪

目次

プロジェクトカーズ2のファーストインプレッションはやはりシビアな操作性

プロジェクトカーズ2をプレイしてまず思った事は、「あれ?プロジェクトカーズってこんなに難しかった?」これが私のファーストインプレッションで、今作のコンセプトにもあるコース環境に応じて挙動が変化する「LiveTrack3.0」の影響でしょうか、前作より挙動が厳しくなった印象を私は受けました。

 

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

しかしこれを単に難しくなったとだけで片付ける訳にはいかない。なぜならばプロジェクトカーズ2では車種ごとの挙動の違いや天候による路面への影響はもちろん、季節による路面温度や風の影響など様々な要因が組み合わさり一つの挙動を作っている。

 

具体的な例を上げると、同じ車種、同じコース、同じ天気でも季節の項目を「夏」から「冬」に変更するだけで路面温度が大きく変わり、そうなると「夏」では1周も走れば十分温まっていたタイヤも「冬」の設定ではなかなか温まってこない。

 

この様にそれぞれの条件で走り比べると確かな違いを感じ取る事ができ、挙動の良さに定評のあるアセットコルサでさえここまでは再現されておらず「"本物"へのあくなき挑戦」と言う制作側の意気込みも感じることが出来る。なので私は運転が難しくなったと言うより挙動が複雑になったと言う方がプロジェクトカーズ2にはふさわしい表現かと思いました。

 

 

そしてもう一つ私がファーストインプレッションで感じたことはグラフィックの劣化ですね。

 

はじめは劣化した?くらいの感じだったのですが、あらためてプロジェクトカーズ、プロジェクトカーズ2、アセットコルサ、グランツーリスモSPORT(ベータテスト版)でグラフィックの美しさを比較してみると、グランツーリスモSPORT>プロジェクトカーズ>プロジェクトカーズ2≧アセットコルサの順番でやはりグランツーリスモSPORTはグラフィックでは群を抜いている。

 

ちなみにプロジェクトカーズとプロジェクトカーズ2でそれぞれスクリーンショットも撮影してみました。

 

【Project CARS】

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

【Project CARS2】

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

画質を落としてアップしているのでこの写真では分かりづらいですが、実際に見比べると違いに気がつくはずです。シリーズ物のゲームで続編の方がグラフィックが劣るというのは珍しい仕様だなとは思う。

 

しかし逆に言うとこの様に見比べなければ分からないレベルで、グラフィックは「走り」に直接影響してこないので左程気にする事ではないかもしれない。

 

それよりも画質を落とした事で得られるフレームレートの安定の方が大きく、前作では必ず処理落ちしていた車両が混み合った場面でもプロジェクトカーズ2では明らかな処理落ちは感じられない。(リプレイ時は混雑時に多少の処理落ちを感じました)

 

プロジェクトカーズフレームレート.jpg
引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

ちなみに私は通常のPS4でプレイしており、これがPS4Proであれば画質やフレームレートにさらに大きな恩恵を受けることが出来るのかは非常に気になりますね。PS4Proをお持ちの方の意見も是非聞いてみたいので良かったらコメント頂けると嬉しく思います♪

 

いずれにしてもレースゲームでは美しいグラフィックよりも、安定したフレームレートのほうがプレイしていて快適に感じやすいので、これは劣化では無く私にとっては進化ですね♪

 

前作プロジェクトカーズの良さを残しつつ追加された新要素

プロジェクトカーズ2では冒頭で解説しました「LiveTrack3.0」も新たに追加された新要素ではありますが、これ以外にも今回の記事だけではとても解説しきれない程の新要素がプロジェクトカーズ2には用意されている。

 

その中でも私が特に良かったと感じた要素をいくつかまとめてみました。

 

まったく違った表情を見せるラリークロスが楽しすぎる!

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

プロジェクトカーズ2では開発の早い段階からラリークロスの収録が決定していた。過去にグランツーリスモシリーズにもダートコースは収録されていたが、挙動はサーキットコースと比べると中途半端で決して良い仕上がりでは無かったと言う記憶が私にはあったので、今回プロジェクトカーズがダートコースをどうのように再現してくるのか非常に楽しみにしていた。

 

そして実際に走った感じですが、砂利の上を走っている音、タイヤが滑っている感じ、水たまりに入った際の感覚、本当想像以上にリアル再現で初見プレイではついついニヤけてしまった。これは是非AIとでは無くフレンドさん達と一緒にプレイしてみたいと思いましたね♪

 

ビギナーでも分かりやすいアンケート形式のセッティング

プロジェクトカーズのようなレーシングシミュレーターの場合、走りを煮詰めていくとどうしてもセッティングの知識が必要になってくる。

 

車のセッティングに詳しい方であれば問題無いのだが、ほとんどの方がいきなりセッティングと言われても何をどうした方が良いのか分からないと思います。私自身もそこまで詳しい訳でもありません。

 

そこで役に立つのが今回より採用されたエンジニアとアンケート形式で相談し、セッティングのアドバイスや手助けをしてくれる「レースエンジニア」機能だ。

 

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

これであればビギナーの方でもセッティングしてみようと思うし、同時に車のどこを調整するとどのような挙動の変化や特性が得られるのか理解できるので、覚えていく楽しさやこのセッティングの方がこのコースには合ってるんじゃないだろうか?など色々考えながら走り込むのもプロジェクトカーズの楽しみ方の1つですね♪

 

見やすく使い勝手が良くなったメニュー周りが便利

メニュー周りも今作では使いやすくなってます。細かいところなのですがいちいちトップメニューに戻らなくてもレース中にオプションが選択出来るようになったので、ハンコンのFFB調整など「調整」→「テスト走行」→「再調整」→「テスト走行」と言う設定を煮詰める作業が飛躍的に早くなりますね♪

 

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

またプロジェクトカーズ2ではフォントが見やすくなりました!

 

これは前作のプロジェクトカーズのレビューの際にもお伝えしましたが、日本語へローカライズされたプロジェクトカーズパーフェクトエディションではなぜか明朝体のフォントが使われており、ただでさえレース中はパッとしか見ることが出来ないシフトのギア数など絶望的に見ずらかった。

 

結局このフォントは最後まで改善される事は無かったが、プロジェクトカーズ2ではwindowsで使われているメイリオフォントへ変更され、メニューUIや文字サイズ適正な表示へと改善され使いやすさは比べるまでもない。

 

ハンコンのFFBやパッドの操作性にも改善がみられる!

プロジェクトカーズとアセットコルサを比較する際に圧倒的に仕上がりが違うのが、ハンコンのフォースフィードバックから腕へ伝わる路面の情報量や再現度である。

 

プロジェクトカーズ2ハンコン設定.jpg
引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

これは私の中ではプロジェクトカーズ最大の問題点だと思っており、「プロジェクトカーズの内容でハンコンの挙動がアセットコルサだったら最強なのに」と何度思ったことだろう。

 

そして今作プロジェクトカーズ2でのハンコンの出来具合だが、正直言うとアセットコルサにはまだ及ばないもののデフォルト設定でもなかなか良い仕上がりになっており、取りあえず今は「ゲイン」のみ調整していますがあとの微調整は好みのレベルかなと思います。

 

また新たに追加された「特性」という項目により自分好みの設定も作りやすくなっているので、是非ハンコンユーザーはセッティングも考えてみてくださいね♪

 

次にパッド(DUALSHOCK4)での操作感ですが、前作のプロジェクトカーズでは初期設定のままではとても走れないほどシビアな操作感でしたが、プロジェクトカーズ2では前作より全体的に操作はしやすくなった様に感じます。

 

ですがデフォルト設定ではさすがに厳しいので、パッドでプレイされる方は以前作ったプロジェクトカーズのパッド設定記事を参考に調整してみて下さいね♪記事内容はプロジェクトカーズでの内容になってますが、コントローラーの設定項目は今作でも参考になると思います♪

 

 

おすすめ出来るレースゲームだが改善の余地もある

ここまでどちらかと言うとプロジェクトカーズ2の良いところばかりを紹介してきましたが、もちろん完璧なレースゲームと言う訳では無く改善して欲しいと感じた部分もあったのでそこについても触れていこうと思う。

 

メニュー切り替え時などプチフリーズが目立つ

※2017年10月12日のアップデートにより現在はメニュー周りの操作性が改善しました。

 

はじめは気のせいかと思っていたのですが、所々でプチフリーズや細かいバグが確認できますね。

 

私が確認出来た症状は各メニュー切替時など数秒プチフリーズや、リプレイ再生時に早送り巻き戻しが出来なくなったり、他にも詳細は確認してませんが細かいバグが海外では報告されているようです。

 

まだ発売されたばかりですのである程度は仕方ないと思いますが、今後のアップデートで改善される事とは思われますので、アップデート情報が入り次第こちらのページでも更新していこうと思います。

 

少し寂しくなったエンジンサウンド

前作のプロジェクトカーズと比較すると明らかにエンジンサウンドが小さくなりました。比較動画も撮ってみたので一度聴き比べて見て下さい。

 

 

ちなみにそれぞれの音量にあまりにも差がありうるさかったので、動画編集の際にプロジェクトカーズ2は音量レベル100%、プロジェクトカーズの方は音量レベル80%まで下げた状態で比較しており、実際は動画以上の音量差があります。

 

以前プロジェクトカーズのエンジンサウンドについては誇張しすぎている、と言う意見もあり実際私もそう思っていたのですが、いざこの様に小さくなると少し寂しく感じてしまいました。ないものねだりですね。

 

ですがエンジン音が悪くなったと言う印象は無いのでオプションの音量調整でだいぶ賄えるかと思います。ちなみにボイチャでのフレンドの声は聞きとりやすくなりました♪

 

なぜだか認識しないキーボード

※2017年10月12日のアップデートにより現在はキーボードへの割り当ても可能になりました。

 

プロジェクトカーズではキーコンフィグに多くの項目があり、ゲームパッドやハンコンだけでは全然ボタン数が足りないため、実はプロジェクトカーズ2の発売に合わせ無線キーボードを新調していました。

 

だが、いざ設定してみると「複数の入力が感知されたため、操作の割当は行われませんでした。」と言うエラーメッセージが!

 

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引用元:Project CARS2/PS4スクリーンショット

 

同じキーボードで前作のプロジェクトカーズでは設定出来たのでソフト側の問題かとは思うのですが、このために配置場所まで確保したのに。ちなみに私が使っているキーボードは「ロジクールのK380BK」です。もしご購入を検討の方は注意が必要ですね。

 

せっかくあんなに多くの項目設定が出来るのだから、これは今後是非アップデート等で改善をお願いしたいところですね。

 

おわりに

今回のプロジェクトカーズ2のレビューはいかがだったでしょうか?

 

まだまだ発売されたばかりで私自身把握しきれてない部分も多く、全てが正しいレビューとはいきませんがプロジェクトカーズ2に興味がある方の参考に少しでもなれたのであれば嬉しく思います。

 

またゲーム内容は今後のアップデートにより進化していく可能性も大いにあり、DLCの発売も決定しているのでこれからも期待できるプロジェクトカーズ2はレースゲームファンの方にはもちろん、PS4でレーシングシミュレーターを始めてみたいという方に是非おすすめしたいタイトルですね♪

 

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